シュミのトレーディング
シュミのトレーディングとは?
世の中にはたくさんの趣味があります。
例えば釣り。 お金を貯めて道具を買い水辺に出向き魚を釣る。釣れないこともしばしば。 これをお金や時間の無駄だと感じる人もいるでしょうが、当の本人は好き好んでやっています。 趣味とはそういうものです。
では、株式売買に代表されるトレーディングはどうか。 資金を貯めて証券会社に入金し株式市場に向き合い株を売買する。損することもしばしば。 これを投資ではないとか投機だと感じる人もいるでしょうが、当の本人は好き好んでやっています。 釣りと何ら変わりはありません。 釣りとは違って世間に認知されていないだけで、シュミとはそういうものです。
現物、信用、先物、オプション、商品、FXやCFD、トレーディングの対象は問いません。
シュミのトレーディング、シュミトレの世界へようこそ。
人はなぜ株を買うのか
企業に出資したいといった教科書的な答えもありますが、 売買益や配当金を得たい、つまるところお金を儲けたいからでしょう。
このとき株を売買する行為は手段に過ぎません。
お金を儲けるという目的(もしくはお金を儲けて贅沢したい、お金を儲けて老後に備えたいといった目的)の手段です。 つまり人が株を買う目的は、その多くは株とは別のところにあります。
でもシュミトレは株を売買する行為、トレーディングそのものが目的です。 手段の目的化と言っても良いかもしれません。
投資投機とシュミトレの違い
株式投資や株式投機で損をするととても辛い。なぜか。 お金を儲けるという目的が達成できないからです。 お金を儲けるどころかお金を減らすからです。これは辛い。
ところで、釣りをして魚が1匹も釣れなかったことをボウズというそうです。 高速を使ったり船を借りたりしたら、お金もそれなりにかかります。 でも「釣りをすること」が目的なら、たとえお金をかけてボウズであっても目的は達成できています。
シュミトレも同じです。 「トレーディングすること」が目的なら、たとえ実現損を出しても目的は達成できています。
そう、売買損益(釣果)は目的ではないのです。
トレーディングするという目的を達成した結果として、 もし儲かれば(釣れれば)より嬉しいし、 もし儲からなくても(ボウズでも)シュミ(趣味)を楽しむことはできます。
あくまでもシュミの範囲で
とはいえ釣りとは違い、トレーディングは予め損失額が決まっていません。 現物以外をトレーディング対象にすると、投入した資金以上に損をすることもあります。
そこで重要なのはシュミの範囲で楽しむこと、いわゆる資金管理です。
例えば、損していいのは月3万円までと決め、この範囲内でトレーディングを行います。 もし月間の累積損失がこの決めた額を超えたら月末まで売買禁止です。
- 損切りがすべって3万円で済まずに3.5万円の損が出た→月末まで売買禁止、翌月は2.5万円まで。
- 安易に空売りしてストップ高張り付け食らって10万円の損が出た→当月含む3ヵ月売買禁止、4ヵ月目は2万円まで。
といった感じです。 もちろん3万円はあくまでも例であって、趣味やシュミにかけられるお金は人それぞれでしょう。 他の投資や投機と混在させないことも重要です。
守るべきルールはこれだけです。 さぁ、はじめましょう。